路上詩人の人に聞いた、【お金】と【お金より大事なもの】の話

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今回は、沖縄の国際通りで路上詩人として活動している英明さんへのインタビュー記事です。

路上詩人ってどんな仕事?収入は?どうすれば路上詩人になれるの?などについて詳しく聞いてきました!

 

 

 

路上詩人を始めたきっかけ

 

ーー英明さんは沖縄の国際通りで【あなたの目を見て言葉を書きます】という看板を掲げて路上詩人の仕事をしているんですよね。他に何か仕事はしているんですか?

英明さん(以下敬称略):いや、路上詩人一本だね。

ーーじゃあ路上詩人の仕事だけで生計がたってるってことですよね。それはすごいですね。

英明:まあ、なんとかなってるね。

ーーこの間は英明さんの仕事に1日密着させてもらいましたけど、スゴかったですね。詩を貰って感動して泣きそうになってた女の人とかいたじゃないですか。

英明:ああ、いたねえ。

ーーいつもあんな感じなんですか?

英明:まあ、感動してくれるお客さんもちらほらいるね。ありがたいことに。

 

 

ーーそもそも英明さんはどうして路上詩人を始めようと思ったんですか?

英明:芸人の山崎邦正さんの元相方でてんつくマンさんっていう人がいるんだけど、その人の影響かな。てんつくマンさんは昔借金が800万円あった時に路上詩人の仕事を始めて、1年で借金を完済してるんだよ。

ーー800万円の借金を路上詩人の仕事一本で1年で完済ですか。スゴいですね。

英明:ある時知り合いの人にてんつくまんさんのDVDを勧められて観たことがあって、そのDVDの中に【やるか、やらないか。】っていう言葉がでてきたんだよ。今後どうやって生きていこうかなあと悩んでた僕にはその言葉がスゴく響いたんだよね。昔から人に言葉を届けたいっていう思いはあったし、だったら「やってみようかな」って。

ーーなるほど。そのDVDがきっかけで路上詩人の仕事を始めることになったんですね。それはどれくらい前のことですか?

英明:それがちょうど10カ月くらい前かな。

ーーじゃあまだ路上詩人を始めて1年もたってないんですね。それまではなんの仕事をしてたんですか?

英明:それまではずっと福祉関係の仕事をしてたんだけど、一度仕事を辞めて今後の進路に悩んでて、「なんか見つかると良いなあ」っていう気持ちでノープランのまま沖縄に来て、そのDVDに出会ったんだよね。

 

※路上詩人になる前の英明さん

 

ーー福祉の仕事だったんですか。路上詩人とは全然違いますね。路上詩人の仕事を始めたばっかりの時にお客さんは来たんですか?

英明:うん。はじめて一日目の時にすぐ最初のお客さんが来てくれたんだよね。今思えばクソみたいなクオリティの作品だったと思うけど、よく来てくれたな、と思うよ。

ーーじゃあ滑り出しは好調だったんですね。

英明:どうかな。たまたま運が良かっただけかもしれないね。そのあとはしばらくお客さんが来ない時期もあったし、ビギナーズラックみたいなものだったのかも。

ーーそうなんですね。これ、例えば僕が今日から路上詩人を始めようと思ったとして、すぐにできるものなんですかね?

英明:うん。道具さえあればすぐにできると思うよ。

ーー道具っていうのは、墨とか筆とか色紙ですよね。英明さんは高級な筆とかこだわりの墨を使ったりしているんですか?

英明:いや、別に使ってる道具は全部安いやつだよ。100均とかで揃えられるんじゃないかな。

ーーそうなんですね(笑)。でも、字が上手くなきゃ駄目ですよね。英明さんは書道の経験とかはあるんですか?

英明:書道は小さい頃に少しだけ習ってたけど、そういう経験が無くても全然大丈夫だと思うよ。他の路上詩人の人で、そういう経験とか一切なくて、正直字があんまり上手くない人もいるけど、皆ちゃんとそれで作品として成立してるし。大事なのは字の上手さよりも相手に響く言葉を送ることだからね。

ーーなるほど。じゃあ言葉を届けたいっていう強い気持ちさえあれば、後はダ○ソーとかで道具を揃えてきて、今日から路上詩人としてデビューできるってことですね。

英明:うん。できると思うよ(笑)。

 

今日から始めてすぐこのクオリティーの作品は作れないような。。。

 

 

 

路上詩人のお金事情

 

ーー英明さんは、路上詩人として詩を書いて生計をたてているわけですけど、自分が書いた詩にいくらの値段がつくかは完全にお客さん次第というシステムにしていますね。これは他の路上詩人の人もそうなんですか?

英明:そうだね、だいたい路上詩人の人は僕と同じで1000円~みたいな形でお客さんが自由に決められるように値段設定してるね。

ーー値段がお客さんの言い値なのは何でなんですか?

英明:うーん、僕は路上詩人として、精一杯詩を書かせてもらうんだけど、正直僕の言葉がお客さんに100%響いたかっていう自信はないんだよね。で、どれだけお客さんに響いたかっていうのが詞の価値だと思ってるから、お客さんが値段を決めるのが一番良いのかなあと思うんだよね。

ーーなるほど。お客さんの受け取り方によって詞の価値は変わってくるってことですね。料金を自由に設定していると、時にはビックリするくらいの額を払ってくれる人もいるんじゃないですか?今まででお客さんにもらった最高額とかって聞いても大丈夫ですか?

英明:昔国際通りにあるyoutuberの人が来たことがあって、

ーーそれは、有名な人ですか?

英明:うん、youtuberのヒカルさんとラファエルさんなんだけど。

ーーむちゃくちゃ有名人じゃないですか!(笑)

英明:そうだね(笑)。ヒカルさんとラファエルさんが国際通りで動画を撮影してた時にちょうど僕のところに来たので詩を書いて渡したら、5万円もらったことがあったよ。

ーーえ!1回で5万円ですか!?

英明:うん、あれはスゴくラッキーだったね。お金をたくさん使うっていうコンセプトの動画だったっていうのもあるのかもしれないけど。

こちらがその動画。英明さん出演部分は3:11~6:20。

 

ーー値段を自由に設定しているとそういうラッキーパンチもあるんですねえ。逆にちょっと言いずらいかもしれないんですけど、料金を自由に設定しているとはいえ、え?たったこれだけ?って思ったこととかはないんですか?

英明:一回とあるおじいちゃんに詩を書いて渡したら、代金として50円と帽子をもらったことがあったね。

ーー50円と帽子。ですか、、、その帽子はブランドもののやつとかですか??

英明:う~んと、【Coca-Cola】っていうロゴがついてたね。

ーーある意味ではブランドですね。。。その50円と帽子をもらった時にはどう思いました?

英明:うーん、スゴく生活に苦労してそうなおじいちゃんだったから、その人なりの精一杯の金額を出してくれたんだな、と思ったよ。

ーーなるほど。そうですね、そのおじいちゃんにとって英明さんの詩の価値が決して低かった訳ではないかもしれないということですよね。

英明:そういうことだね。

 

 

 

お金がまわる社会

 

ーー話はガラッと変わるんですけど、英明さんは普段どういうことにお金を使うんですか?最近何か大きな大きな買い物とかされました?

英明:最近大きな買い物は、、、してないね。たまにちょっと贅沢なランチを食べるとか、そのくらいかな。でもお金をなるべく貯めずに外に流すようにはしてるかな。この間もハンドメイドのものを売りながら日本一周してる人からミサンガを買ったし。

ーー同じく路上で商売をしてる人にお金を還元してるってことですね。

英明:うん。そうだね、まあ、別に路上で活動してる人だけじゃないんだけど、自分で頑張ってお金を稼ごうとしてる人とかに、皆がもっと軽いノリでお金を出して応援するような感じになれば良いなあと思うかな。

ーーなるほど。そういう雰囲気になれば、「じゃあ俺も何か始めてみるか!」っていう人が増えてきそうですね。最近は多くの企業で副業解禁の流れになってきてますけど、例えば昼間はサラリーマンをやって、夜は路上詩人をやって稼ぐっていう人が出てきてもいいですもんね。

英明:あ、いいね。それ、面白いかも(笑)。

ーー何にせよ、もっと働き方は多様化してきてもいいし、そのためにはまず、多様な働き方をしている人を応援することが大事ってことですね。最後にこれを読んでいる人に何か伝えたいことはありますか?

英明:そうですね。普段は沖縄の国際通りの松尾の交差点というところの近くで路上詩人をしているので、沖縄に来た際には是非声をかけていただけたらと思います。

ーー今日は色々とお話を聞かせていただき、ありがとうございました!!

英明:こちらこそ、ありがとうございました!

 

 

これは後日談ですが、英明さんの知り合いの中には路上詩人の仕事を始めた最初の月の収入が30万円以上だったという人もいたそうです。

大きなポテンシャルを秘めた路上詩人という仕事。誰かに言葉を伝えたいという熱意がある人は、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 


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