看護師さんに聞いたリアルな給料の額からAI 時代の働き方の話まで

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今回は看護師の仕事をしている河井さん(仮名)にインタビューしてきました!!

看護師の労働環境やお給料の具体的な金額、AIが普及しても看護師が活躍し続けるためには、などなど盛りだくさんの内容となっています。

現在看護師の道に進もうか迷っている中高生や看護学部にいる大学生、また現役の看護師の方にとっても色々と考えさせられるお話があると思うので、是非ともご一読下さい。

 

 

 

看護師の給料事情

ーー看護師さんの給料の上がり方って「30歳になったらいくらくらい貰える」とか、「40歳ならこれくらい」みたいなのがはっきり決まっている感じなんですか?年功序列が強いというか、、、

河井:そうですね、、、給料はその人の役職とか病院への貢献度によって大きく変わってくるので一概には言えないんですが、、、看護師1年目の私が実際に貰った給料を言ってしまっても大丈夫ですか?

ーーはい!それはもう、ぜひ。

河井:まず病院で看護助手として働いていた最初の3ヶ月なんですが、給料は手取りで15万でした。

ーー最初の3ヶ月は15万、ですか。

河井:はい。それで、6月にボーナスが支給されたんですが、その時の金額が10万円でした。

ーーそうなんですね、、こういうのもなんですが、思ったよりは、、

河井:少ないですよね?(笑)

ーーそう、かもしれないですね。。(笑)

河井:(笑)。で、次に試用期間が終わった7月以降の給料なんですが、夜勤なしで手取り19万円です。

ーー19万ですか。

河井:で、ここに時間外勤務の分の給料とかがプラスされるんですけど、この時給が3000円くらいで、夜勤の場合は6000円になります。

ーー時間外勤務っていうのは1ヶ月にどれくらいあるものなんですか?

河井:時間外勤務に関しては少しグレーな部分がありまして、

ーーグレー?

河井:というのも、看護師長から「時間外勤務をしてください」というように指令を受けたときだけのみ、時間外勤務として時給が発生するんですよ。だから「仕事をこなすのが遅くて時間外勤務になってしまった」とか「看護師長からは何も言われていないけど、休日に勉強会やセミナーに参加した」とかは時間外勤務には一切含まれないんです。

ーー時間外で働いている=時間外労働として給料が発生しているという訳ではないんですね。

河井:そうなんです。実際は先輩からの無言のプレッシャーなどもあり、どうしても時間外勤務をしなければならない時も多くあるんですけどね。

ーーそういった問題があるんですね。。。お話を聞いていると月の給料の総支給額は19万+数万円という感じでしょうか。ここから給料は年々上がっていくものなんですか?

河井:それがですねえ、看護師の給料はあんまり上がらないんですよ。

ーーそうなんですか?

河井:はい。いわゆる右肩上がりで収入が上がっていくという感じではなく、どこかの段階で頭打ちになってしまうんです。ちなみに以前先輩から経験5年~10年の夜勤ありの看護師がだいたいいくらくらいもらえるのか、というのを聞いたことがあります。

ーーえ?その条件の看護師さんだとどれくらいもらえるんですか?

河井:これはあくまで目安ですけど、経験5~10年で夜勤ありだと、月給は35万円くらいになるそうです。

ーーそれは時間外労働とかも全部含まれた額ですか?

河井:はい。1ヶ月に給料として貰う総支給額が35万円ということです。これはリーダー業務、いわゆる係長クラスの人の場合だそうです。

ーー経験が5年~10年で月35万ってことは、ボーナスとかも含めると、30歳前後で年収が400~500万くらいってことですか。

河井:そういうことですね。

ーーなるほど。医療の仕事って勤務時間外にも電話がかかってきて病院に呼び出されるようなイメージがあるんですが、実際はどうなんですか?

河井:急に呼び出されることはないですけど、自主的に出てこいと言われることはあります。

ーーほとんど同じじゃないですか(笑)。それはどういう時なんですか?

河井:災害の時とか、本当に人手が足りなくてまずい状態の時ですね。そういった時に、「時間外労働扱いにするので、お願いだから来てください」という要請があると、勤務時間外でも出勤することはあります。

ーーそういう非常時だったら仕方ないかもしれませんね。

河井:ただ要請があったときに出勤するかどうかは強制ではないので、行かないという選択をとることもできます。ただ、非常時の要請を断ると「病院に貢献していない」と見なされて査定に響きます。

ーーそうなると、断れないですね。。。

河井:そうかもしれませんね。あと、震度5以上の地震が起こった場合には連絡が無くても自主的に出勤するように、という決まりがあったりもします。

ーー地震の時は交通機関も止まったりするから出勤するのも一苦労ですよね。

河井:そうですね。だからそういうときには物理的に出勤できない看護師の人もいたりします。ただ、時間外労働は時給がいいので、お金をたくさん稼げるという面もあります。特に看護師の場合は、普通に夜勤をするよりも時間外労働の方が稼げるんですよね。夜勤で働く看護師の給料がそもそも安すぎるんじゃないか、という問題もあるとは思うんですが。

ーー夜勤の人の給料は高くならないんですか?

河井:看護師の夜勤の人の給料は、「昼間の時給+○○円の追加手当て」といったような形で換算されるんです。一般の企業だったら夜勤の時給は昼間の時給×25%アップになったりしますよね?こういう給与形態の方が総支給額が多くなるので働く人にとっては嬉しいんですが、看護師の場合はそうではないんですよね。

ーー夜勤の人の給料が安く抑えられてる、ということですか?

河井:そうですね。これは看護師の給料が上がりづらいという話とも関連してくるんですけど、要するに病院は人件費をなるべく抑えたいんですよ。病院施設の維持費にスゴくお金がかかるので。

ーー看護師の人の給料がなかなか上がらないのはそういう事情もあるんですね。
 

 

「実習彼氏」をつくる看護学生

 

ーー就職する前に看護師に抱いていたイメージと、実際に働いてみて感じたギャップとかって大きかったですか?

河井:私の場合は、元から「看護師の仕事はキツいだろうな」と思っていたので特にギャップはなかったですね。ただ、「リアリティーショック」という単語が看護師業界であるくらいなので、理想と現実のギャップにショックを受ける人は結構いるみたいです。

ーー僕からしても看護師の仕事ってキツそうなイメージがあるんですけど、意外とそうは思わず就職する人が多いってことですか?

河井:そうなんじゃないですか?「白衣の天使のようなイメージで、スタイルよく優雅に医療器機を運んで廊下を歩いてる患者さんのマドンナ」みたいな感じで。ただ、リアリティーショックって就職してからじゃなくて看護学部生時代に起きる方が多いと思います。何せ1年くらい病院での実習期間があるので。

ーーそうか、実習期間中は学生であってもお客さま扱いじゃないですもんね。

河井:お客さま扱いというよりむしろ邪魔者扱いといった方が良いくらい厳しいですよ。学生は病院に対して「是非とも実習をさせてください」という立場なので。実際現場の人からしたら日常業務に加えて学生の面倒を見るのは大変なんでしょう。実習の時は突っ立ってたら「邪魔」と言われましたし、1日の報告をしに行ったら無視されたこともあります。

ーーやっぱり実習も厳しいんですね。

河井:はい。なのでギャップを感じるような人はこの実習の段階で辞めてしまうことが多いです。

ーー看護師の数が足りないのであれば、実習生にはもう少し優しくしてあげても良いような気もしますが、命が掛かっている現場だとそういうわけにもいかないんでしょうか。

河井:でも人材不足の病院の中には「実習生には優しく接するように」という指令が現場の看護師の人におりているところもあるみたいですよ。

ーーあ、厳しいところだけではないんですね。

河井:はい。あと、複数の病院で実習をする場合は交通費が掛かって大変なんです。自宅から遠い病院も多いので。看護学部の中には実習期間中だけ病院の近くで「実習彼氏」を作って家に泊めてもらい、交通費を浮かしている子もいました。

ーー「実習彼氏」なんて言葉があるんですね。それは、実習先の医療関係者を恋人にするということですか?

河井:私の大学の子は実習先の病院の近くでガールズバーとか水商売の仕事をして恋人をつくってましたね。水商売の仕事を7個掛け持ちして7人「実習彼氏」を作っている人もいました。

ーーある意味賢いというか、たくましいですね。。。

河井:そうかもしれないですね。(笑)
 

 

高額な勉強会への強制参加

ーー休日に勉強会みたいなのが入ることはあるんですか?

河井:ありますね。

ーーそれは強制参加ですか?

河井:いや、参加は強制ではないですよ。ただ、参加しなかったら先輩に後で「なんで行かなかったの?」と言われることはあります。

ーーそれはまたしても半ば強制のような、、

河井:休日にある勉強会への出席を強制してしまうとそれは時間外労働になってしまうので、「今度の勉強会面白そうだよ~」みたいな言い方をして自主的に参加してもらうのが病院側としても都合が良いんだと思います。

ーーなるほど、、、勉強会って何をするんですか?ひたすら講師の人の話を聞く講義形式なんですか?

河井:講義形式のものもあればディスカッション形式のものあるし、実技をするようなものもあったりします。日程も半日くらいのものと1日かかるものがあるので、勉強会によって全然違いますね。

ーー勉強会に参加するためにはお金が掛かるんですか?

河井:それも勉強会によりけりですよね。無料のものもあれば、参加費で3万円くらい取られる高額なものもあります。これらは基本的には自己負担になります。

ーーえ!?3万ですか?河井さんは3万円の勉強会に参加したことはあるんですか?

河井:私はそれには参加してないんですけど、2万円の勉強会に無料で招待されたことがあります。

ーーどういうことですか?人によって料金が違うということですか?

河井:「○○先生の教え子だから無料で招待する」というようなことがあるんです。

ーーそういうことですか、でも、他の参加者の人はしっかり2万円払ってるんですよね。

河井:そうですね。

ーーやっぱり自分だけ無料で招待されているということは隠しておくんですか?そういう場合は。

河井:当然、隠しています(笑)。ただ、そういうときは他の参加者の席に置いてあるお茶が自分の席にだけ置かれていなかったりします。

ーーそれ、バレバレじゃないですか(笑)。
 

 

AI時代に生き残る看護師は?

 

ーー最近「AI技術の発達で仕事が奪われる」系の話をよく聞きますよね。看護師の仕事にはどういう影響があると思いますか?

河井:そうですね、看護師の仕事が完全に代替されるようなことはほぼないと思いますよ。

ーーでは看護師として20~30年後も活躍するためにはどういうスキルが必要だと思いますか?

河井:う~ん、看護師の普段の仕事がそもそもハードなので、日常を普通にこなしていけるだけで充分生き残っていけると思いますよ。

ーー話を聞いてる限りだと確かにそうかもしれませんね(笑)。AIがどうとか考える以前に、過酷な日常を頑張って生き延びましょう、ということですね。

河井:そういうことです。結構すでに伝わっているとは思うんですけど、看護師はラクな仕事ではないですから。毎日の業務をこなしているだけで充分スゴいことですよ。そしてそれが一番難しいことだとも思います。

ーーなるほど。今日は本当にどうもありがとうございました。非常に興味深い話が聞けました。

河井:はい。どうも、ありがとうございました。

 

 

河井さんはインタビューが終わったあとに、「とにかく毎日ストレスが半端ないってことを書き足しておいて下さい」と言っていました。

やはり看護師の仕事って大変なんですね。。。

 

 

 


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